2021.05.20
医師の節税

医師のためのiDeCoの選び方。おすすめの商品タイプはどれ?

ideco選び方

iDeCoは節税効果を享受しつつ、老後に向けた「自分年金」を形成できるオトクな制度です。

新型コロナウイルスや老後2,000万円問題による将来への不安から、ここ数年注目を集めています。

もちろん医師も活用すべき制度なわけですが、いざ始めようと思っても「どの商品がいいかわからない」という声をよく聞きます。

特に投資の経験がない方にとっては、悩みが深いポイントでしょう。

そこで今回の記事では、投資初心者の医師に向けてiDeCoのおすすめ商品を解説いたします。

筆者自身もiDeCoを活用しており、節税しながら将来に備えた資産形成に取り組んでいるので、「医師という立場から見たiDeCo」について詳しくお話しできると思います。

将来の退職金や年金に不安を抱える医師の方は、ぜひ参考にしてください。

iDeCoの商品は2つのタイプがある

iDeCoの対象商品は、大きく分けて「元本変動型」と「元本確保型」の2種類があります。

両者の違いは読んで字のごとく、「投資元本が保障されているか否か」です。

投資初心者の方は「元本が保障されてる方がいい!」と思うかもしれませんが、それぞれにメリット・デメリットが存在します。

順に解説していきますが、結論を先に言ってしまうと、筆者は「元本変動型」の選択をおすすめします。

そう言える理由についても一緒に勉強していきましょう。

元本変動型

元本変動

iDeCoにおける元本変動型商品は「投資信託」のことです。

投資信託は、ファンドと呼ばれる運用会社が投資家から集めた資金で、株式や債券などを購入、運用してくれる商品のことです。

投資信託について詳細はこちらの記(忙しい医師でも投資はできる?「投資信託」で手間をかけずに投資家デビュー!)で解説しているので、あわせてお読みください。

投資信託は比較的堅実な金融商品ですが、そこはやはり「投資」。

投資信託の評価額が値上がりして資産が増えることもあれば、逆に元本割れをするリスクもあります。

「投資で損するのは嫌!」と元本割れを毛嫌いする方もいるでしょうが、投資で利益を上げるには必ずリスクを取る必要があります。

大きすぎるリスクは身を滅ぼしますが、正しくリスクと向き合えば、元本割れを抑えつつ堅実な資産形成が可能になります。

投資信託は1つの商品で幅広い分散投資が可能です。

忙しい方・投資初心者の方がリスクをコントロールしつつ資産運用するには、ベストな金融商品と言えるでしょう。

また、こちらの記事(節税しながら資産を形成!医師と相性抜群の「iDeCo」とは?)でも説明しましたが、iDeCoの運用益は課税されません。

「投資の利益が非課税」というメリットを最大限活かすためにも、iDeCoの商品選択は「元本変動型」をおすすめします。

元本確保型

元本保証

とはいっても、「できるだけリスクを下げたい」、「一銭たりとも資産が減るのは嫌」という方もいるでしょう。

そのような方は元本確保型の商品をおすすめします。

iDeCoにおける元本確保型商品には、「定期預金」と「保険」の2種類があります。

両者ともに、元本割れするリスクが極端に低いことが最大のメリットです。

しかしリスクが低いということは、当然リターンにも期待できません。

銀行口座に預金していても、資金が減らないかわりに、利息もほとんどもらえないことをイメージすればわかりやすいでしょう。

また、元本割れはしなくても信託報酬などの手数料を考慮すると、最終的な利益がマイナスになる可能性もあります。

初心者が見落としがちなポイントなので、この点は要注意です。

ここまでをまとめると、元本確保型での運用は「投資」というよりも「資産の保管」という表現の方がしっくりくるかもしれません。

元本確保型の商品は資産を増やす効果は限定的、と覚えておきましょう。

まとめ;医師は「元本変動型」で資産形成しつつ、節税効果を享受しよう

医師がiDeCoを利用するメリットは、「小規模企業共済控除による節税」と「自分年金の形成」の2つです。

小規模企業共済控除の節税効果は、拠出金額と所得税率によって決まるため、元本変動型でも確保型でも違いはありません。

一方、自分年金の形成に関しては、いずれのタイプを選択するかによって、将来もらえる年金額に大きな違いが生じます。

医師の場合、転職回数が多いことから退職金に大きな期待はできません。

そのため、普通のサラリーマン以上に「自分年金」の重要性は高いといえます。

元本確保型はリスクが小さいことが魅力ですが、期待リターンも小さいため、自分年金の受給額もあまり大きくありません。

対して元本変動型は、ある程度のリスクを取る必要はありますが、預けた資産が増える可能性は十分にあります。

また、元本変動型は運用期間が長くなるほど、リスクも小さくなることが証明されているため、老後に向けた資産形成制度であるiDeCoとは相性が良い商品なのです。

医師は企業勤めのサラリーマンよりも、能動的に資産形成に励む必要があります。

iDeCoは初心者でも始めやすい資産形成かつ節税効果にも期待できるため、積極的に活用しましょう。


著者 広下 若葉

現役医師ライター。

麻酔科医として勤務する一方、ライターとして数々の作品を執筆。

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