ロボアドバイザーは、近年注目のAI(人工知能)を利用した投資サービスです。
人工知能が人に代わって自動で投資をしてくれたり、投資戦略のアドバイスをもらえたりするサービスなので、仕事が忙しい医師にとっては理想的なサービスと言えるかもしれません。
ロボアドバイザーが便利なサービスであることは間違いありませんが、これを利用するのは投資家のみなさんです。
メリット・デメリットを理解しないまま利用してしまうと、かえって損をこうむる可能性すらあるのです。
ぜひ本記事を通して、ロボアドバイザーのメリット・デメリットについて理解してから、サービスを開始してほしいと思います。
ロボアドバイザー(通称ロボアド)は人工知能を利用した投資家サポートサービスで、大きく分けて「おまかせ型ロボアド」と「アドバイス型ロボアド」の2種類が存在します。
おまかせ型では、投資一連の流れをすべて人工知能に一任できるため、「仕事が忙しいけど投資したい」という医師に最適のプランになります。
また、投資知識がない方でも利用できるサービスなので、投資初心者におすすめのサービスとも言えます。
一方のアドバイス型は、資産運用のアドバイスをおこなうだけのロボアドです。
投資家自身がロボアドの助言を参考に、株の売り買いをおこなったり運用の方針を決めたりします。
ここでは、ロボアドのメリットを3つのポイントから解説いたします。
運用の手間を省けることが、ロボアド最大のメリットと言えるでしょう。
特に「日中は本職が忙しくて、投資に割ける時間がない!」という医師の場合、大きな恩恵に与れます。
ほとんどのロボアドはいくつかの簡単な質問に答えるだけで、投資家ごとに運用指針やリスク許容度を算出してくれます。
設定さえ済ませてしまえば、あとは人工知能が自動的に資産を運用してくれるので本当に手間がかかりません。
投資をしたことがない方は「人工知能に投資を一任して大丈夫?」と不安に思う方も多いと思います。
ロボアドは過去の株価や市況を常に分析し、客観的な運用をする特徴があります。
人間が運用する場合に比べて、感情に左右されない運用ができるのが最大の強みです。
加えて、人工知能のアルゴリズムも常に更新されるので、最新の投資理論に準拠した運用をしてくれます。
人間が運用するより高い運用成績を出すことも珍しくありません。
「おまかせ型ロボアド」を利用すれば、投資知識がゼロでも資産運用が可能です。
資産運用と聞くと「難しそう」と感じる方が多いですが、ロボアドを利用すれば全く問題になりません。
ロボアドを利用して投資を始めつつ、自分でも投資の勉強を始めれば「機会損失」することなく投資をスタートできるでしょう。
ロボアドはさまざまな金融商品に対応していますが、なかでも多いのが「投資信託」です。
以前の記事でも説明しましたが、投資信託は1銘柄で分散投資が可能な金融商品で、指数に連動するタイプの「インデックス投資信託」であれば、その市場全体の成長に連動した着実な価格の上昇を期待できます。
ロボアドを利用して投資信託を購入すれば、金融理論に基づいた堅実な資産運用が可能になります。
将来的に年金への期待は薄く、老後の資産は自分で用意する必要があります。
ロボアドを利用した長期の資産運用が、その一助になること間違いありません。
ここではロボアドのデメリットについてお伝えします。
通常の投資と比べて、ロボアドの方が運用コストがかかりやすい特徴があります。
よって、投資家自身が運用するときよりも高いリターンを得られなければ、手数料負けしてしまう可能性があります。
せっかく利益を得られても、手数料を加味した結果マイナス利益になっては元も子もないので、利用開始前には必ず手数料をチェックしましょう。
「ロボアドは長期投資に向いている」と前述しましたが、裏を返せば短期の投資には向かないということです。
短期で大きく儲けたいのであれば、デイトレードやFXなどの投資が向いています。
ロボアドの利用は老後に向けた着実な資産形成だということを意識しましょう。
当然ですが、投資に「元本割れ」のリスクはつきものです。
そしてこのリスクは、人工知能を利用したロボアドサービスにも当てはまります。
投資である以上、100%安全なものはないので、ロボアドの利用も自己責任でおこなうことになります。
今回の記事では、ロボアドのメリットとデメリットについてお伝えしました。
ロボアドサービスを利用すれば、一連の投資作業を任せられたり、感情に左右されない客観的な運用ができたりと、さまざまなメリットが存在します。
ロボアドの特徴を知ってから利用すれば、きっとみなさんの投資効率を高めてくれるでしょう。
著者 広下 若葉
現役医師ライター。
麻酔科医として勤務する一方、ライターとして数々の作品を執筆。
麻酔科専門医の竹森が地方での深刻な麻酔科医不足を解消するために設立した一般社団法人です。
麻酔科医の重要性の啓蒙、麻酔科医の専門技術・知識の更新をサポート、
地域の医療水準向上への協力を理念に掲げ、質の高い麻酔科医を紹介し、総合的により安全かつ
円滑な手術室運営に貢献してきました。
2024年度から実施される医師の働き方改革に向けた取り組みもおこなっていきます。
クローズドな麻酔科医ネットワークとは別にオープンな医師紹介の需要にも応えるため、
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