2021.05.08
医師の投資

投資するなら絶対使おう!NISAの基礎と、医師におすすめの活用法

積み立てNISA

投資に興味のある医師も多いと思いますが、そんな方にぜひ利用してほしい制度が「NISA」です。

NISAを活用すれば、投資の利益をまるまる自分の儲けにできます。

高額な所得税や住民税に加えて投資の利益も納税していては、国にとって「上客」と思われてしまいますよね。

今回の記事では、「毎年NISAを限度額まで利用している」筆者が、「医師におすすめのNISA活用法」をお伝えしています。

投資に興味のある方、税金にお悩みの方はぜひお付き合いください。

NISAを医師にすすめる理由。それは「非課税」だから

「NISA」は「Nippon Individual Savings Account」の略称で、正式には「少額投資非課税制度」と呼ばれます。

ちなみに、「ISA」はイギリスで導入されている制度であり、これを輸入して日本バージョンにアレンジしたため、頭に「Nippon」という文字が入っています。

「NISA」を一言で言えば、「投資で利益を得ても免税される制度」と表現できます。

投資初心者のために説明すると、投資で得られた利益には通常、税金が課されます。

給与を貰えば所得税、買い物すれば消費税、毎年納める住民税…。

医師が嫌いなワードランキングがあれば、「税金」は間違いなくTop10入りするでしょう。

話が脱線しましたが、通常の株式の売買であれば「20.315%」の税率が利益に課されます。

例えば、100万円で買い付けた株式が1,100万円に値上がりした場合を考えてみましょう。

1,100万円-100万円=1,000万円の利益に対して課税されるため、1,000万円×20.315%=約203万円が税金として持って行かれます。

そのため、プロの投資家であっても、投資の儲けをすべて自分の利益には出来ないのです。

そこで注目すべき制度が「NISA」です。

「非課税」というキーワードのとおり、NISAで上げた利益に税金は課されません。

つまり、投資の利益をまるまる自分のものできるわけです。

投資額が少ない段階ではNISAの効力も小さいのですが、運用額の拡大に伴い利益も膨らんでくれば、NISAの非課税効果も威力を増します。

医師は普通に労働するだけで、相当額の納税が課されます。

ぜひ投資の初期段階からNISAを利用して、これ以上納税額を増やさないよう心がけたいものですね。

医師が利用すべきNISAはどれ?

NISAには、「一般NISA」「つみたてNISA」「ジュニアNISA」の3つの制度があります。

「ジュニアNISA」は、19歳以下の子どもの資産形成に利用する制度のため、今回の記事では触れません。

NISA初心者の悩みの一つに、「一般NISAとつみたてNISA、どちらを利用すべきか問題」があります。

そこで、一般NISAとつみたてNISAを比較してみましょう。

 非課税投資枠非課税期間投資の方法対象商品
一般NISA120万円/年最長5年間自身で購入・売却株式・投資信託・ETFなど
つみたてNISA40万円/年最長20年間自動積立投資投資信託

一般NISAの最大のメリットは、「非課税投資枠が大きい」ことです。

年間120万円もの投資額を非課税で運用可能です。

また、対象商品が株式・債券・投資信託・ETFなど、ラインナップが豊富な点も魅力です。

デメリットとしては、非課税期間が最長5年間と短いこと、自身が運用する必要があることが挙げられます。

一方、つみたてNISAの場合、非課税投資枠は年間40万円と少なめですが、「最長20年の非課税投資期間」が魅力です。

超長期にわたって税金が免除されるため、老後の資産形成との相性が抜群に良いのです。

対象商品が投資信託しかないことはデメリットと捉えられがちですが、私はメリットの方が大きいと考えています。詳しくは記事の後半でお伝えしましょう。

では現役医師の場合、一般NISAとつみたてNISA、どちらの制度を利用すべきでしょうか。

現役医師には「つみたてNISA」をおすすめ

タイトルで結論を言ってしまいましたが、現役医師の場合「つみたてNISA」の利用をおすすめします。

つみたてNISAは「投資初心者でも使いやすく、忙しい医師でも利用しやすい」システムが整っています。

具体的な理由を見ていきましょう。

金融資産を自動積立運用できる

つみたてNISAでは、「つみたて」というキーワードのとおり「積立投資」をおこないます。

「積立投資」とは、毎月決められた拠出額でコツコツ金融商品を購入する手法のことです。

毎月同じ金額で商品を購入すると、「ドルコスト平均法」を活用できます。

つまり、「金融商品が安い時は多めに買い、商品が高い時は少ししか買わない」という投資を自動的におこなえるのです。

そのため、相場を読む力がなくても、リスクを軽減しながら着実に資産を形成できるというわけです。

加えて、「積立投資」ではほとんど手間がかかりません。

積立購入する商品さえ決めてしまえば、あとは機械的に購入するだけです。

各証券会社には便利な定期購入機能があるため、これを利用すれば「投資をしているのを忘れる」ほど楽して資産を運用できます。

仕事に忙殺されがちな医師の場合、「投資にかかる手間」はもっとも考慮すべきポイントです。

この点からも、医師とつみたてNISAの相性は良いと言えるでしょう。

対象商品は「金融庁お墨付き」

つみたてNISAの対象は投資信託のみですが、ただの投資信託ではありません。

いずれの商品も金融庁が許可した「優良」投資信託なのです。

具体的には、「安い運用コスト」「ノーロード(買付手数料が無料のこと)」「長期運用に適している」など、厳選された投資信託だけが投資対象になっています。

裏を返せば、つみたてNISAにおける商品選択では「すでに厳選された商品から選ぶ」ことになります。

前述した「ドルコスト平均法」と併せることで、さらに堅実な資産運用が可能でしょう。

まとめ

投資をおこなう際はNISAを活用することで、税金が免除されます。

免税金を資金として追加投資することで、運用効率をさらに高めることができいるでしょう。

NISAをまだ活用していない方は、これを機会にぜひ制度の利用をおすすめします。

普段の仕事が忙しい医師の場合、NISAの中でも「つみたてNISA」がおすすめです。

ドルコスト平均法を活用しつつ、少ない手間で、優良な投資信託に積立投資ができますよ.


著者 広下 若葉

現役医師ライター。

麻酔科医として勤務する一方、ライターとして数々の作品を執筆。

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